話題の展開は「前の話」「聞いた話」「調べた話」で。

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     自分の体験談を書いた後に「前の話」「聞いた話」「調べた話」を入れると、話題がうまく広がります。「前の話」とは自分が以前に体験した似た話、「聞いた話」は家族や友人に起こった似た話、「調べた話」は自分の体験に関連する調べた話です。

     

     自分の体験のあとにこのような別の「似た話」を書くことで、自分の体験についてより深く考えることができるからです。例えば、誰にでも起こりうることなんだな、とか、自分と友人は珍しい経験を共有しているな、とか、同じ体験でも人によって違った感想を持つのだな、とか、一度した失敗は二度目は防げるものだなとか、一度目の失敗の教訓がまったく生かされていないなとか(笑)

     

     また、自分の経験を客観化する効果もあります。以前の話や人の話、広く知られた話などと自分の話を比べてみることができるからです。でも、そんな難しいことを考える必要はありません。ただ、似ている「前の話」「聞いた話」「調べた話」を書いていけばよいのです。それで自然と話題が広がり、考えを深めることができます。これが型を基本に作文を練習するいいところです。

     

     慣れてくるとだんだん似ていない「前の話」「聞いた話」「調べた話」を探せるようになります。徐々にバリエーションが広がり、いろんなタイプの作文を書いていくことができるようになるのです。

     

     「前の話」「聞いた話」「調べた話」をうまく使って話題を展開できている作文をご紹介します。柏の葉作文教室の小学校6年生の2人の女の子の作文です。10月1週目の課題「私の名前」で書きました。
    2人とも自分の名前について上手に話題を広げ、考えることができています。そして、自分の名前に誇りを持っていることもこの作文からよく伝わってくるのです。こんなにしっかり考えてくれていたら、名前を付けた親御さんもきっと嬉しいはずです。

     

     では、千尋ちゃんと祐奈ちゃん、お願いします。

     

    「はあい」

     

     

    私の名前 小6 千尋

     

     私の名前は「千尋」だ。この名は私の父と母がつけてくれた。私自身は昔はこの名前が嫌だった。他の人の名まえはもっとかわいい感じで「りんな」とか「ゆり」みたいな名前。私もそんな名前が欲しかった。
     けれども、2年生のとき名まえの由来を紹介する授業があり、お母さんに聞いてこんな由来があったんだなと思って自分の名前が少しずついい名前だなと思うようになった。私は今でも、2年生の名まえの由来紹介がなかったら、自分の名前が嫌だと思っていただろう。他の人には「ちいちゃん」などと呼び名を付けられて呼ばれている。親ししいかんじがでていいなと思う。
     私の名前の由来は二つある。ひとつ目は2001年上映の映画「千と千尋の神隠し」だ。私の父と母はそれを見て、勇気があり、優しい子に、また正しい判断のできる子に育ってほしいと思って付けたとお母さんが言っていた。
     そしてもうひとつ、2つ目の由来は少し難しく、「千」はとて多い命の中でという意味で、「尋」は訓読みすると尋ねると読み、千人ほどの多くの命の中からやっと望んでいた1人に出会えたという意味があるのだとお母さんが教えてくれた。
     私のお母さんの名前は「林」だ。お母さんに聞いてみると、名前の由来を私のおばあちゃんに聞いたことはないと言っていた。だから、お父さんの名前について考えてみると、お父さんの名前は「正浩」であり、「浩」というのは広い、豊かという意味なので、正しく豊かに広く生きるという意味かなと思った。
     ちなみに、私がなってみたかった名前は「優莉華」と書いて「ゆりか」と読む名前だ。優しく花のように心が美しく、華やかに生きるという意味だ。
     人の名前には深い意味が込められていて、それを大切にしなければならないと思う。名前の由来を知り、自分の名前に込められた願いどおりに生きようと努力しなけばならないと思う。もし同じ名前の人がいてもそこに込められた意味は唯一無二その人だけのものだ。だからこそ大事にしなくてはならないと思う。

     

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    私の名前 小6 祐奈


    「祐奈」、これが私の名前だ。二文字で長くないから普通に
    「祐奈」
    と呼ばれるが学年に3人も同じ名前がいるからややこしい。
     名づけたのは父と母だ。父の名前は陽一郎で、母の名前は智美、別に二人の名前からとったわけでもない。二年生の時、授業で自分の名前の由来を調べる機会があったから
    「祐奈の名前の由来ってなに?
    と聞くと
    「祐奈の祐は神様に守られるという意味があって、奈は佑が男の子の名前に使われることが多いから女の子らしい菜を付けたんだよ」
    と教えてくれた。あとで父に聞くと
    「二文字ってパパの中では決めていたんだ。二文字だと呼びやすいからね。だけどパパやママが呼びやすいようにというわけじゃなくて、友達とかが祐奈って呼びやすいようにね。あと音がいいからかな」
    と言っていた。正直、ここまで意味が込められているとは思ってなかったのでびっくりした。
     私の名前には他にも候補があったようだ。母は、じゅん、あおいなどボーイッシュな名前で、父は覚えていないそうですが、母によると父がみゆ、みうなどの女の子らしい名前がよかったと言っていたそうだ。この候補の中だったら私はあおいがいい。
     私と妹の名前は何も関連していないが、父の名前は陽一郎で、父の妹の名前は陽子(あきこ)だ。2人とも陽がついているので、おじいちゃんとおばあちゃんは太陽の陽をきょうだいの名前に入れたかったらしい。
     名前には一つ一つ意味があるが「玉磨かざれば器をなさず」というように、どんなに立派な名前でも努力を積まなければそのような人にはなれないと思った。名前とは親からもらう初めてのプレゼントであり、その1つ1つに深い意味がある。

     

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    項目「はじめに絵をかく」は作文を書き上げるための地図になる

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       作文を書く前に、小学校1、2年生は絵を描きます。3年生以上は構成図を書きます。これは今から書く作文の全体のイメージを作るためです。
       また、絵や構想図がないと、書いているうちにテーマから大きく外れ、まとまりのない文章になってしまうことがあります。あまり文章が得意でない人の場合はこの傾向は顕著です。絵や構想図は作文をゴールに導く地図のようなものなのです。

       作文のための絵と構想図についての言葉の森記事はこちらです。

       柏の葉作文教室生徒のてつ君はいつも最初に絵を描きます。その絵を見ながら、作文を仕上げていきます。今日はてつくんの過去3週分の絵と作文をご紹介します。絵がじょうずに作文に生かされています。

       てつ君はもともとアメリカ在住ですが、最近、イギリスに引っ越しました。作文は新しい生活に慣れてしばらくぶりに再開した作文第一作目から第3作目まで。

       てつ君の第一言語は英語です。第二言語の日本語は家庭内での会話と作文の勉強が中心。毎週の作文を初めて3年目です。

       では、てつ君、お願いします。

      「はあい」

       

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      9月3週目 ストーンヘンジ


       僕は9月15日にストーンヘンジに行きました。ストーンヘンジは石がたくさん並んでいるところです。紀元前2500年前に作られました。

       ストーンヘンジは2メートルぐらいの高さです。直径は300mです。ストーンヘンジのまわりにはお墓がたくさんあります。
       ストーンヘンジのいちばん高い石の上を、夏のいちばん長い日に太陽の光が通るのだと聞きました。ぼくはストーンヘンジにまた行きたいなと思いました。

       

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      9月4週目 楽しい試合


       先おとついに、僕は試合デーに行きました。試合デーは剣道の子どもの大会です。僕とパパ、ママ、お姉ちゃんと行きました。試合デーはワトフォードにありました。ぼくはアメリカで剣道をしていて、いま、イギリスでもやっています。防具も持ってきました。
       試合デーで6チームに分かれてやりました。僕は2回勝ちました。全部、面で勝ちました。僕のいちばん最初の試合は20秒ぐらいで負けました。2つ目の試合は2回、面を打って勝ちました。
       僕は全部で6回出ました。僕のチームは5人いましたが、昼に1人が帰り、4人チームに変わりました。だから、1試合に2回出たこともありました。別のチームの中には6人チームもありました。
       試合を見ていたお父さんに僕の面は浅いと言われました。
       また試合デーに行きたいなと思いました。

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      10月1週目 楽しいフィールドホッケー


       僕はフィールドホッケーをします。フィールドホッケーはサッカーに似ています。サッカーと違うところは棒を使うところです。フィールドホッケーの場合、棒は片面しか使えません。アイスホッケーでは二面とも使えます。
       学校の体育の時間にフィールドホッケーをしています。僕はあまり上手じゃないです。なので間違って自分のゴールにボールが入りました。僕の棒に当たり、ゴールに入ったのです。
       僕はお姉ちゃんともフィールドホッケーをやります。お姉ちゃんは横から入ってきてゴールの前で点を入れます。
       僕はフィールドホッケーは難しいと思います。お姉ちゃんみたいに点を入れたいです。

       

      (一部のひらがなを漢字に変えてあります)

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       てつ君、ありがとう! どれもまとまりのあるすてきな作文です。てつ君のイギリスでの新生活がよく分かります。

       

       私(浅岡)はアメリカで5年間(2005年〜2010年)、現地の日本人の子どもたちのために作文教室を開いた経験があるため、てつ君の作文のすばらしさがよく分かります。海外に住む子供たちが日本語で長い文章を、漢字を交えながら、中心をそらさずに書き上げることの難しさを身をもって体験したからです。根気強い哲くんのがんばりとご家族の支えがこの日本語の成果を生んだのだと思います。


       柏の葉作文教室では海外の生徒さんも受け入れています。授業はZoom教室で、書けた作文はスキャンするか写真を撮るかし、メールに添付してお送りいただいています。教材は郵送しています。ご興味ある方はお気軽にお尋ねください。

      kayo.asaoka@gmail.com

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      大人の作文、チワワのワンちゃん

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         柏の葉作文教室には大人の生徒さんもいらっしゃいます。80代女性ヨッシーさんの作文をご紹介します。飼っているチワワ犬のことを書きました。

         

        ▼達筆です。

         

         

         では、ヨッシーさん、お願いします。

         

        「はあい」

         

         

        私の友達としましょう ヨッシー(80代)

        今からですと14年ぐらい前からいる小さいワンちゃんです。当時は今の家族といっしょには住んでいませんでしたので、電車で2,3カ月ごとに来て会っていました。家族みんなで公園や庭先で、また、家の中で遊んでいました。小さくてかわいワンちゃんでしたが、その後、しっかりしたワンちゃんになってくれました。
        やがて私は今の家族に迎えられ、日課となった朝夕のワンちゃんの散歩は自分のためにもなり、一緒に過ごす年月は楽しいものとなりました。ワンちゃんはだんだん私に甘えるようにもなり、私の帰りが遅いときなど玄関先で待っていることもありました。5,6年前から私のベッドの上で寝るようになり可愛いもんです。

         15歳を過ぎ、のんびり散歩するようになりました。地元のワンちゃんとも仲良くなりました。2匹連れで散歩しているワンちゃんのメスの小型犬にすっかり好かれました。もう一頭のワンちゃんは私が好きになってくれてとても可愛い。嬉しかったです。

         これから先の日々も楽しい毎日でいたいです。

        (添削済みです)

         

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         実はこの作文を書かれたのはチワワのワンちゃんが亡くなった1週間後。亡くなったことには触れずに作文を仕上げられたことに思わずグッときてしまいました。「私の友達としましょう」の題名もすてきです。とてもいい作文だと思いました。いつかこの作文の入った文集を作りたいです。

         

         柏の葉作文教室はさわやか千葉県民プラザ(生涯学習センター)にて火曜午前も開催中です。伝わりやすい文章を書くお手伝いをしています。思いは言葉にしないと伝わりません。大人の方もぜひ作文教室にご参加ください。お待ちしております。(^^)/

         

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        体験実例には「個性」「挑戦」「感動」「共感」を。

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           作文の中心になるのは自分の体験です。では、どんな体験を書けばよいのでしょうか。

           

           朝起きて、サラダとスープとパンと卵とベーコンとヨーグルトとリンゴとミカンを食べて(食べすぎかも(笑))、服を着替えて、学校へ行って勉強しました、では単調な作文になってしまいます。子どもが学校で書く日記や作文が下手くそだ、やっつけ仕事になっていると思われる親御さんには心当たりのあることではないでしょうか。


          作文に書く体験には「個性」「挑戦」「感動」「共感」のどれかを意識するとうまくいきます。もちろん、どれかひとつで構いません。しかも、小さなもので構いません。ここで大それた体験をと、気負ってしまうとこれまた失敗の原因になってしまいます。ちょっとした個性、小さな挑戦、控えめな感動、淡い共感で充分です。そんな小さな心の動きをとらえるコツを掴んでしまえば、その子はもうこれから先、ずっと、作文で困ることはありません。

          作文の最後には体験してみて思ったこと、考えたこと、分かったこと、広く一般化できることを書きましょう。作文の核がしっかり存在する、読み応えのある作文に仕上がります。

          では、小学校3年生の男の子の作文をご紹介します。日常の一場面から生まれた小さな「感動」のある作文です。小さくても確かな「感動」があります。ヒッキーくんどうぞ。

          「はあい」

           



          おふろ 3年生 ヒッキー
           

          「さむいなあ」
          ぼくのクラスの教室は先生が暑いからといってエアコンをガンガンかけていてとても寒くてほとんどの友達が長袖を着ています。ぼくは最近お風呂に入っていなくて、シャワーの時だと鳥肌が立っていました。だからお母さんに学校が寒い話をしたら、ものすごく驚いた声で
          「そうなの!?」
          と言いました。きっとお母さんは学校はちょうどいい温度になっていると思っていたのだと思います。それで、お母さんにお風呂を沸かしてもらって、お風呂っていいなと思いました。お母さんもお風呂に入っていたのであったまったと思います。
          前に草津温泉に行ったことがあります。草津のお湯はとても特別なお湯らしくて、お父さんが行きたいと言っていたので、行くことになりました。僕も入りたかったけど傷があって足しかつかれませんでした。しかし、そのうちだんだんつかっているうちに慣れてきたので、行ったかいがありました。お湯に慣れてきたのでみんなで少しだけ遊びました。草津のお湯はいいお湯だから有名なんだと思いました。草津のお湯はまるで温泉卵のような香りがしました。
          お風呂に入ると体も心もあったまるんだなと思いました。

           

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           パチパチパチー。ヒッキーくん、ありがとう。

           

          お風呂とヒッキーくんのお母さんの温かさがじんわり伝わった方、ぽちっとお願いします。

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          9月29日(土)はお休み&その他ご連絡事項

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             9月29日(土)は5週目のため柏の葉作文教室はお休みです。次回は10月6日(土)です。

             また、柏の葉作文教室は11月よりちば県民プラザにて開催いたします。場所はこちら。駐車場は 1時間まで無料です。以降、1時間ごとに普通車・準中型車100円、中型車・大型車は 300円ずつ加算されます。県民プラザ内の教室の場所は後日、ご連絡いたします。よろしくお願いいたします。

             

             10月からは、同じちば県民プラザにて火曜日の午前も作文教室を開催いたします。おとなの方や、その他、通える方はぜひお越しください。無料体験学習(2回)受付中です。

             



            国語対策としての4週目の読解問題

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               教室では毎月4週目には、清書を仕上げるとともに、 読解問題を解いてもらっています。 間違った問題は必ず私が目を通して解説し、 どのように考えれば正答にたどり着けるのかを説明しています。 大切なことは答えは必ず問題文の中にあり、 自分の経験や思い込みで判断しないということを肝に銘じることで す。この心構えさえあれば、読解問題は解けば解くほど力になり、 読書や難読も国語力として身についていきます。逆に言えばそこを押さえていないといくら読解問題をたくさん解いても力になりません。

               

               

               教室で使っている読解問題は言葉の森で作られたものです。 今週の「言葉の森新聞2018年9月4週号(完全版 )」にこの読解問題についての記事がありましたの でご紹介いたします。

               

               長い文章ですので、かいつまんで説明すると

               

              1、国語の模試などの読解問題は答えが間違っていることがある。 それは問題を作るのが難しいから。

                        ↓

              2、同じ理由で記述問題も採点が難しい。

                        ↓  

              3、では、国語力はどう評価したらよいか? それは作文力によってである。採点はAIができる。 AIは短文よりも長文の採点に向いており、 大量のデータを短時間で処理することもできる。

                        ↓  

              4、読解力を上げるにはどうしたらよいか? それは読解問題のパターンを知ることである。 言葉の森の読解問題はその点を考慮して作られた良問である。

               

              ということです。

               

              では、言葉の森さんお願いします。

               

              「はーい」

               

              ===「言葉の森新聞2018年9月4週号(完全版 )」より抜粋、ここから===

               

              ■■国語のテストはなぜ100点が取りにくいか。 それは答えが間違っていることがあるから 
              「読解問題の解き方」という原稿を書いていて、ここ数日、 中学入試の国語の問題をまとめて読んでいました。
              すると、問題の中には、「これでは正解が違うだろう」 というものが意外といくつもあったのです。 

              入試という重要な試験ですから、 問題作成者は何度も問題を見直しているはずです。 
              それにもかかわらず、 答えが違っているものが出てくるというのは、 それぐらい読解問題の作成は難しいということなのです。 

              もちろん易しい読解問題を作るのは、きわめて簡単です。 
              そのかわり、難しい読解問題を作るのは、 問題を解く力の何倍もの思考力と時間が要るのです。 

              センター試験のような全国規模の試験では、 作成する問題の見直しがもっと厳密に行われています。 
              だから、センター試験では満点を取ることはできるのです。 
              しかし、それ以外の入試、模試、 さらには学校の定期試験などになると、 答えの方が合っていないというものが出てきます。 

              読解の問題もそうですが、記述の問題では、 このことはさらにはっきりと言えます。 
              数年前、小6の受験生から「僕の記述問題の解答が、 その学校で出されている模範解答とかなり違う。 どうしたらいいでしょうか」という相談がありました。 

              その学校のホームページに掲載されている記述問題の模範解答とい うものを見ると、その生徒の解答の方がずっとレベルが高く、 むしろ学校で出されている模範解答自体が模範となっていないどこ ろか、減点の対象ともなるような解答だったのです。 
              こういう記述問題が出されているのですから、 学習塾などで行われる記述問題対策もかなり適当なものではないか と思います。 

              先日も、 記述問題の解き方というある塾の先生が書かれている解説のページ を見ましたが、「記述問題の解き方は、 要するに書き慣れることだ」 ぐらいのことしか載っていないのです。 
              記述問題を出す側が、 問題に対する厳密な正解というものを用意しないまま問題作成をし ているようなのですから、対策を立てる側も似たり寄ったりです。
              それぐらいですから、今後、 大学入試のセンター試験で記述問題を採点するなどということは到 底できるわけがありません。  
              AIの活用などといっても、 50字から60字程度の短い記述問題では、 かえってAIの力が発揮できないのです。 

              では、国語力はどう評価したらよいかというと、 それは作文力によってです。 
              作文力であれば、 AIによる採点はかなり信頼性の置けるものになります。 
              AI評価の上位の作文だけ、 その作文の内容面の評価を人間が行うようにすれば、国語力( 作文力)の評価は、 かなり短時間でしかも信頼性の高い結果を出せると思います。 

              国語のテストは、解き方のコツがわかると、 急に成績が上がります。 
              これは、算数数学のテストも似ています。 
              算数も、解法のパターンを覚えると急に成績が上がります。
              ということは、逆に言えば、 今行われている国語や算数の試験の成績は、 国語や算数の実力よりも、 解き方のテクニックに慣れているかどうかだけなのです。 
              だから、受験直前でない限り、家庭学習の基本は、 国語や算数の問題集よりも、 むしろ読書と対話と作文に力を入れていくことなのです。

              国語の読解力を上げる方法は簡単です。
              言葉の森の生徒の場合は、課題フォルダに一部載せている「 読解問題」を、必ず満点を取ることを目標に解いてみることです。 そして、もし×だったら、なぜ合っていなかったのか、 納得できるまでのその理由を見つけることです。 
              この方法だけで、中学生、 高校生の国語のテスト成績は必ずよくなります。 
              それぐらい、この問題は良い問題で、 それを作るのは時間がかかって大変だったのです(笑)。    

              「言葉の森新聞2018年9月4週号(完全版 )」

              ===「言葉の森新聞2018年9月4週号(完全版 )」より抜粋、ここまで===  

               

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              作文に体験と学んだことを書くことの大切さ

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                 作文には具体的な体験を書くことが大切です。とくに個性的な子でなくとも、見ている世界はみんな違います。ですから体験を詳しく書くことはそのままその人らしい作文に繋がるのです。

                 体験を書いた後に、その体験から学んだことを書くのも大切です。人間には好みや性格、信念がありますから、 頭の柔らかい子どもにとっても、体験から何かを学び取るのは難しいこと。でも、人間的に成長していくためには必ず必要なことでもあります。体験から学んだことが作文で高く評価されるのはそのためです。

                 

                 小6のなっちゃんはグアム旅行から学んだことを盛り込みながら次のような感想文を書きました。感想文なので、第一段落は読んだ長文の要約になっています。第二段落目、第三段落目が体験実例で、第四段落目がまとめです。とくに第二段落目が秀逸。体験から学んだことで自分の考えを変えてしまうというすご技を決めています。

                 

                 ではなっちゃんどうぞ。

                 

                「はあい」

                 

                 

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                どこへ行っても 小6 なっちゃん

                 

                 世界中どこに行っても日本人の旅行者たちは身の回りに「日本」 をもって動き回る。 食べ物も飲み物も言語もことごとく日本のもの。 それに取り囲まれていないとなかなか安心できないのである。 旅行者たちを取り囲む小さな「日本」あるいは彼らが持ち歩く「 日本」、それを筆者は「文化的カプセル」と名づける。 日本人は日本文化を微分化した小さなカプセルの中に入って、 そこではじめて安心するのである。

                 私は前、グアムに行きました。 グアムではホテルでもお店でもほとんど日本語が使えたり、 日本語のメニュー表があったりして、まるで日本のようでした。 私は現地の人々が勝手に日本人が便利なようにしているのではない か、と思っていました。ですが、 私も外国に来てしゃべれない英語を無理やりしゃべるより、 話せる日本語しゃべった方がいいと思いました。つまり、 グアムを日本語が通じる街にしたのは日本人だと思いました。

                 私はどこかに旅行に行っても日々の生活リズム通りに動いてしまい ます。朝風呂に入らず、いつも通りに起きて、 いつもどおり朝の支度をして、 夜もいつも見るテレビ番組を見ていつもどおり寝ます。

                 人はどこへ行ってもいつもの習慣は変わらず、 いつも通り生活しようと思うものだと思いました。ですが、 たまにはその場所に染まってみようと思いました。

                 

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                 いかがでしたでしょうか。グアムを日本語であふれさせたのは、最初、グアムの人たちだと思ったけれど、実は日本の人たちだった、と考えを改めるところがすごいです。体験から学び、場合によっては考えを改める。私も大いに見習いたいものです。でも、これがけっこうむずかしい。がんばりまっせ。

                 

                 

                 



                書くために必要なことは、音読すること

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                   みなさん、こんにちは。急に涼しくなりました。あと4日で十五夜のお月見です。昨夜も雲間にきれいな月が見えました。

                   

                   

                   さて、本題。

                   

                   

                   教室では毎週1回、1作品作文を書いてもらっています。

                   

                   課題は言葉の森の課題を使用。課題は小1〜高3まで各週、各学年すべて揃っており、合計576週分あります。それを順にこなしていくかたちです。

                   

                   では、書く内容を充実させるためには? それはもうとにかく読むしかありません。576週分の課題すべてに「長文」と呼ばれる1000字程度の文章があり、それを毎日、音読していきます。所要時間は小学生で約5分、中高生で約10分です。

                   長文の質は該当学年よりやや難しいレベルです。繰り返して読むことで、新しい語彙が習得され、日本語の自然なリズムが身についていきます。やがて(というのは目安として6カ月くらいですが)、その成果は作文として現れます。インプット(音読)なしにアウトプット(作文)はありえません。1日5〜10分の音読はとても大切です。

                   

                   音読は1日たった5分〜10分ですが、それを習慣とするのはなかなか難しいものです。そこで、柏の葉作文教室では教室の最初にまず長文テストを実施しています。難しい読解問題ではありません。長文さえ読んでいれば誰でも解ける簡単な問題です。それを毎回、2問行なっています。

                   

                  (ここから先はおまけです)

                   先日、アメリカからイギリスに引っ越したTくんが約2カ月ぶりに通信授業に出席しました。近況などを聞いているうちに最初の長文テストをするのをすっかり忘れてしまいましたが、授業の最後にそのことに触れると

                  「でも、長文はちゃんと読みました」

                  とTくん。その週の長文は、悪党(かしら)の主人公が見ず知らずの他人に深く信頼されて、感激の涙を流す一節でした。

                  「そうか、えらいねTくん」

                  「ちゃんとダジャレも考えました」

                  Tくんの学年には作文にダジャレを入れようという指示があるのです。

                  「イギリスで日本語のダジャレを考えるなんてすごい」

                  「こういうのです。『そのとき、かしらはどうして泣いたのかしら』」

                  スマートなダジャレができています。長文音読への意欲が感じられ、日本語を使った創意工夫も成されています。

                   長文テストの記録にはマルを入れておきました。つまりこれは、こういう番外もたまにあるという例です。でも、普段はまじめにちゃんとテストを実施しています(どっちやねん)。



                  作文を書く前のメモは、なくても書けるようになる

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                     先週、 先々週と作文を書く前のメモの大切さについて書きましたが、 作文に慣れてくるとメモがなくてもすらすら書けるようになります

                     

                     小2のドリムちゃんがメモなしで書いた作文をご紹介します。 2年生の課題は「自由な題名」。

                    「今日は書きたいことある?」

                    と聞くと、元気よく

                    「あるよ!」

                    と答えたドリムちゃん。小1から作文をはじめ、 もうすっかり書き慣れているので、 作文全体の構想が頭の中に描けるようになっているなっているので す。こうなると最初のメモがなくても書けるようになります。

                     ドリムちゃんは夏祭りのことを書きました。 自分で使えるお金を持ち、 お店の人といろいろやり取りしながらお店をめぐるようすが書かれ ています。大人になったようなわくわく感のある作文です。

                     題名は「貴重」。きっと貴重な一日だったのでしょう。 難しい言葉を背伸びして使ってみる、 これも作文では大事なことです。

                     

                    では、ドリムちゃんどうぞ。

                     

                    はーい。

                     

                    貴重 小2 ドリム

                     

                     八月の週末に天王台のお祭りに行きました。なんと、 ゲームが1回30円で、2回だと50円だったので、 お得だなと思いました。

                     ゲームはまずゴルフをやってみました。 2回ずつ合計6個玉を打って20点だったのですが、係の人が

                    「40点でいいよ」

                    と言ってくれました。それでお菓子がたくさんもらえました。 次にヨーヨー吊りをしました。2つ取れたのはいいのですが、 そのうちのひとつからすぐに水があふれ出てしまいました。 とても残念でした。

                     今度は射的をしました。 私は50点を1個と10点を1個倒しました。係の人が

                    「缶バッチと50点どっちがいい?」

                    と聞いてきたので私は

                    「缶バッチにします」

                    と答えました。かわいい缶バッチがもらえて嬉しかったです。

                     ゲームはまだまだやりました。コイン落としです。 本当はいちばんはしっこに入れようとしたのに、 50点のところに入ったので70点になりました。まるで、 係の人がサービスをしてくれたかのように入ったのですが、

                    「ワー」

                    と係の人が驚いていました。

                     ゲームの値段もお得なので来年もまたたのしみです。



                    メモの取り方ー上手な作文を書くために

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                       作文をじょうずに書くためには最初のメモが大切です。ただし、 メモに決まったかたちはありません。今回は先週、 体験に来てくれたエンダーパール君と作ったメモをご紹介し、 他のバージョンのメモもご紹介します。

                       

                       まずは、エンダーパールくんと作ったメモ。 4年生の体験1回目の課題は「がんばったこと」です。 エンダーパールくんから話を聞きながら、 私がパソコンのメモ帳機能(windows)を使って記録をし、 印刷してエンダーパールくんに渡しました。あとで、 追加事項があったので手書きで加えました。 メモ作成の所要時間は5分です。

                       

                       

                       手書きではなく、 パソコンを使うのはエンダーパールくんの話すスピードでメモが取 れるから。でも、手書きのメモを作るときもあります。

                       

                       メモには、段落ごとの内容と、入れる項目(たとえなど) を断片的に記してあります。 ちゃんとした文章にはなっていません。

                       

                       エンダーパール君はこのメモを使い、とちゅう、 講師からのアドバイスや講師への質問はまったくなしで黙々と作文 を書き続け、40分ほどで次のような作文を書き上げました。

                       

                       では、エンダーパール君どうぞ〜。

                       

                      「はあい」

                       

                       

                      がんばったこと 小4 エンダーパール

                       

                       ぼくは3年から4年生までバスケットをしていました。 もう今はやっていません。 3年から4年なのでだいたい1年間やっていました。 ぼくのやっていたクラスは週3で火、木、金なのですが、 金曜日はプールがあったため行けませんでした。 時間は夜の7時から9時までの練習です。 バスケの教室までは車で30分くらいです。

                       バスケでいちばん覚えているのは初めての試合です。 なぜかというとその試合でシュートを一本、決めたからです。 初めての試合だったので、今までにないくらい緊張しました。 けれど、 シュートを決めたときはこんなにうれしいものなんだと思いました 。その時の試合は残念ながら負けてしまいました。 スコアは14対16でいい勝負だったなと思いました。 バスケをやめる日に

                      「え、やめちゃうの?」

                      残念そうに言われました。

                       お父さんはテニスをしています。 週末にコートを借りて友達とやっています。 お父さんは中学生の時からテニスをやっているということです。 たまにいっしょにプレイをします。 いっしょにやるときはオレンジボールを使ってラリーをします。 オレンジボールは黄色いボールよりちょっと飛ばなくて、 やわらかい練習用のボールです。

                       バスケをしてて週3や週4でやっている人ってすごいなと思いまし た。

                      (一部、ひらがなを漢字に直してあります)

                       

                       エンダーパールくんありがとう。 エンダーパールくんがどれだけ一生懸命バスケットに取り組んだか よく分かりました。

                       

                       とにかく、 エンダーパール君の集中力はすごかったです。 書くことの大枠が決まっているからこそ生まれる集中力。 教室で初めて書く作文とは思えないほどの出来栄えの作文です。

                       

                       ちなみに、ペンネームの「エンダーパール」 は私が勝手につけました。 エンダーパールくんとゲーム・マインクラフトの話で盛り上がったので^^ 私が「(マイクラの)ガストって何だっけ?」と尋ねたら、即座に「 トーフみたいなやつ」と教えてくれて、 すぐにそれが何だったかを思い出したのでした。 エンダーパールくん、たとえの才能があるなあ。

                       

                      ▼これがトーフに似たガスト。かわいそうな顔で泣いてますが、 ガストの涙は重要なアイテム。

                       

                      (イラスト出典http://chanhino.com/minecraft- ghast/

                       

                       話が脱線しましたが……、最後に、 同じ日に作った他のメモをご紹介します。

                       この生徒さんはスカイプを使った通信の指導です。 Skypeのチャットの部分にメモを残しながら、 作文の内容を相談しました。

                       

                       

                       予習シートに生徒さんが書いてきたメモに足すときもあります。 来週、生徒さんに借りて、載せます(借りておくのを忘れました。乞うご期待( ^^;))



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                      こども作文教室
                      土9:00-13:00/浅岡自宅
                          柏市西柏台1-20-6(2018年10月まで。
                              11月からちば県民プラザにて)

                      おとな作文教室
                      火9:00-12:00/ちば県民プラザ
                          柏市柏の葉4−3−1

                      *ちば県民プラザでの教室開催日と場所一覧はこちらから確認できます。

                      *振り替え授業(おとな、こども共通)は16:30-18:00(月-金)Zoom通信授業

                      月謝 4000円/月、入会金なし
                      (大人・通信生4500円/月、入会金なし)

                      profilephoto
                      浅岡佳代/1996年筑波大学第二学群日本語・日本文化学類卒業/1998年高校(国語)教員免許取得/作文指導歴16年


                      2017年11月(柏市、自宅にて)


                      2014年8月(柏の葉公園、和室にて)


                      2006年9月(アメリカ、ヒロ教室)


                      =======================

                      月謝等、詳細はこちら

                      =======================

                      ☆教室生徒を対象に
                          読書感想文講座(8月のみ)
                          公立高校入試対策小論文講座(1月のみ)

                      イラスト出典:わんパグ
                      言葉の森HP記事(2018/10/12)
                      移転先はオープン教育掲示板に――今後の大方針変更――言葉の森の教室も引越しに

                      (柏の葉作文教室は「言葉の森」の教材を使用しています)
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                      清書作文
                      教室の子どもたちが書いた清書作文(2016年度)はこちらこちらです。
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