長文音読は毎日

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    【写真】今日は曇天。でも、遠くに、かすかに日本アルプスが見えます。

     

     作文の生徒さんすべてに毎日の音読長文をお渡ししています。長文音読は毎日、やってください。かかる時間は5分から10分です。毎日、少しの努力ですが後で必ず効いてきます。

     

     私の娘たちも小1のころから長文音読をずっと続けました。小学生の時に読んだ長文の内容は今でも覚えているそうです。今は中1の息子が長文音読に取り組んでいますが、弟の音読を横で聞きながら、「それ覚えてるよ」と長文の感想などを言い合っています。感想は年齢によって変わるそうです。当時、思ったことと、今、思うことは違うとか。記憶にしっかり残るからこそ、年齢によって違う感想も生まれてくるのだと思います。

     

     娘たちはいま19歳と21歳です。子どもの時期に1週間、読んだものがこれほど長く記憶に定着するとは正直、思っていませんでした。いちばんの成長期に、音読を続けて本当に良かったと思います。


     長文の内容は学年よりも少し難しめのものが選ばれています。ジャンルは様々です。科学、社会、歴史、文学、言語学いろいろあります。文体も固いものから柔らかいものまで様々です。


     中には「変な文章だなあ」と思うものもあるでしょう。とくに中、高校生以上は意見文を書きますから、長文には読んで意見の生まれやすい文章が選ばれています。作文はその長文に肯定の立場でも否定の立場でもどちらでも書けます。大切なのは長文の内容の是非ではなく、間違った文章があればそれに対して真っ当な反論を書ける力です。まとまった分量の文章を、矛盾なく書ききること、これが作文教育のゴールです(ただ、曲がりなりにも大人が一生懸命考えて書いた文章ですから、反論を書くのは難しいです。肯定的な意見文がおすすめ)。


     1日たった5分から10分です。取り組んで損はありません。あるのは得ばかりです。


     教室では長文テストや読解問題で皆さんが長文を読んでいるかどうかチェックしていますが、本当に毎日、読んでいるかどうかはおうちの方にしか分かりません。言葉の意味を理解し、自分のものにするには1、2回の音読では足りません。必ず1週間続けてください。ちょっとの努力はおうちの方にも必要なのです。お子さんへのお声がけをよろしくお願いします。月の半分はプログラミングの生徒さんも、必ず毎日、読んでください。ご希望であればプログラミングだけの生徒さんにも音読教材をお渡しします。


     実は、中1の末っ子は、ぜんぜん私の言うことを聞きません。長女と次女は素直に聞いてくれたんですけど。。私も息子への声かけがんばります。遠くにかすむ日本アルプスを目指す気持ちで。遠いなあ〜。


     

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    小4作文/課題「バスや電車に乗ったこと」

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      ▲教室の窓の外の紅葉が先週より一段と進みました。

       

       小学校4年生のかめきち君(ペンネーム)が課題「バスや電車に乗ったこと」で作文を書きました。作文は書く材料を集めるのがとても大切です。課題と関連のある話を自分で探し、それをうまくつないで作文にしていきます。

       

       作文を書く前にかめきち君と書く内容を相談しました。

       

      「今日のテーマは“バスや電車に乗ったこと”。何か書けそうなことはあるかな?」

      と尋ねると

      「今日、この教室に来るのにバスを使ったよ」

      とのことでしたので、じゃあ、まずそのことから書こうということになりました。

       

       今日、かめきち君とお母さんはうっかりして乗るバスを間違えてしまったそうです。11月から教室の場所が変わったためです。間違って乗ったバスは、柏の葉公園近くまで来ますが「柏の葉公園中央」までは来ずに、途中で進路を変えて以前の作文教室の場所「県民プラザ」へ行ってしまいます。そこで、このあたりの地理がしっかり頭に入っていたかめきち君が、バスがいちばん柏の葉公園に近づくバス停を選び、そこで降りて、あとは歩いてきたそうです。柏の葉公園と県民プラザはすぐ近くですので、歩く距離も200mほどだったとのこと。とっさに機転を利かせたかめきち君、さすがです。作文には「お母さんは地理がよく分からないからぼくが案内しました」と誇らしげに書いていました。

       

       次に私が

      「かめきち君はバスが好きなの?」

      と聞くと、

      「僕は嫌いではないという程度だけれど、僕の友達は本当にバスが大好き」

      と言うので、今度は友達のことを書くことになりました。

       

       仮にその友達をN君としておきます。N君とかめきち君は同じクラスの同じ班です。給食の配膳が終わるまでの待ち時間にかめきち君はN君にクイズを出すそうです。クイズはフェラーリ好きのN君のためにフェラーリ関係のクイズが多いそうです。たとえば、

      「フェラーリの初代のエンジンは?」

      などと聞くそうです。かめきち君はその答えを知りません。それでも、N君は一生懸命、答えを考えます。

       

       結局、この時はどちらにも答えがわからなかったため(笑)、図書の時間に図書室にある車の本で調べたそうです。その時に借りた本の中にたまたまバスの項目があり、それを読んでいるうちに、N君はたちまちバスの魅力にはまってしまったとのことでした。面白い話です。

       

       答えも知らずにクイズを出すかめきち君がおもしろい。かめきち君が答えを知らないのを知っているのに答えを一生懸命考えようとしているN君もおもしろい。N君はきっとこういう機会もきっちり生かしてフェラーリの知識を深めようとしているのですね。貪欲な知識欲が垣間見えます。そのN君を助けるようにクイズを出すかめきち君。そんなかめきち君は友達思いです。かめきち君、とてもいい題材を見つけることができました♪

       

      ▼この日、かめきち君が書いた作文。

       



      【おうちの方へ】作文の準備のお手伝いをお願いします

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        おうちの方へ


         明日は作文教室です。作文で何よりも大切なのは題材を集めること。おうちの方の体験談は子どもたちの作文を何倍も読みごたえのある作品にします。

         各学年の課題と題材集めのヒントを記しますのでぜひ、一度、お子さんとお話になってください。楽しい話、おもしろい話を中心に(もちろん真面目な話でもいいです)、お子さんと準備をお願いします。

         

        【小学校1、2年生】

         自由な題名です。書けそうなことをひとつ決めて教室に来てください。おうちの方はテーマを探すお手伝いです。おもしろかったこと、おいしかったことなど楽しい話題から探すといいです。

         

        【小学校3年生】

         今のところ、該当者はいません。

         

        【小学校4年生】

         ことわざ「ミイラ取りがミイラになる」を読んで感想文を書きます。子どもの頃、テレビを見ている弟や妹を呼びに行ったはずなのに自分もいっしょに見ちゃった、日曜の朝、お父さんを起こしに行って一緒に寝ちゃったというような経験をお子さんに話してあげてください。

         

        【小学校5年生】

         不必要なものを見極め、捨てることの大切さについて書かれた長文を読んで感想文を書きます。年度の変わり目に不要なものをどっさり捨ててすっきりした話、いつか必要になるかもと取っておいた物で引き出しがいっぱいになってしまった話、断捨離にはまって大事なものまで捨ててしまったことなど、お母さんは片付け魔であることなど、話してあげてください。

         

        【小学校6年生】

         読書の楽しさについて書かれた長文を読み感想文を書きます。感動した本のこと、電車で夢中になって読んでいたら駅を乗り過ごしてしまったこと、映画を見た後、原作本を読み同じ物語を2倍楽しめたこと、だれかと本の感想を共有できた体験などなど、ご自分の読書体験を話してあげてください。お子さんに絵本の読み聞かせをしたことが楽しい読書体験だったというのもいいですね。

         

         中学生以上は自分の体験実例と社会実例、昔話実例、データ実例などが中心になります。各自で準備します。



        自己紹介

        浅岡佳代
        2003年より作文講師
        2005年より作文教室主催
        2021年より作文&プログラミング教室主催
        2023年 荒垣秀雄顕彰作文コンクール(飛騨市)審査協力/6月カミオカラボプログラミング講座講師
        コース概要
        🌺受験作文・小論文コースはこちら
        📃作文コースはこちら
        💻プログラミングコースはこちら
        体験学習(2回)受付中
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