言葉の森・代表、中根先生の本『小学校最初の3年間で本当にさせたい「勉強」』(すばる舎)が発売されました。
Amazonで予約していたので、発売と同時に到着です。Amazonでの売り上げは好調で、家庭教育部門で1、2位を争っているとか。
教室に通っている方でご興味ある方にはお貸ししますのでお声がけください。
購入されたい方はこちら(Amazon)から。
「勉強」とはありますが、子供の真の勉強とは読書であり、遊びであるという内容です。他にも子育てに役立つ考え方がいっぱい。言葉の森の子育て論には私自身もずいぶん学ばせていただきました。やっと本になって嬉しいです。
子どもたちへのおすすめの本のページも充実しています。
ところで、本と言えば私は北上次郎と大森望が対話形式で書評をしていく『読むのが怖い!』シリーズが好きでよく読み返します。2人の会話のかみ合いっぷりが半端なく、読んでいて心地よいからです。それはまるで、おもちゃの積み木が1つ1つ組み合わされされ、お城なり、ビルなり、町なりが出来上がり、ふうんと眺めて、はい、次の建物、と進んでいくような感じ。そのいちいち立ち上がる立体感が楽しく、評論されるどの本もおもしろそうに見えてくるから不思議です。
先日、同書で紹介されていた中島京子『平成大家族』を読みました。そんなに高い評価ではなかったのですが、これは私の好みに合いそうだなあというヒントをいくつも対話の中に残してくれるので買ってみたのでした。とても面白かったです。
いつか、中根社長の本も書評されるといいなあ。北上次郎はどうやってボケるか、大森望はどんなツッコミを入れるのでしょうか。多分、こんな感じです。
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もしも北上次郎×大森望『読むのが怖い!』で『小学校最初の3年間で本当にさせたい「勉強」』が取り上げられたら……、
北上「これはね、理想ですね」
大森「え、そうなんですか。僕は北上さんなら“何当たり前のこと書いてんだ”って言うと思ってましたよ」
北上「いやいや、だってできないじゃん、こんなこと。ゲームやらyoutubeやらが身近にあってしかも超絶面白い時代に読書なんて。しかも、虫を取ったり植物を観察したり自然を満喫しなさいってある」
大森「どれも大切なことでしょう(笑)」
北上「そうそう、それは分かるんだけどね。なかなか難しいよ、これ。だから理想だっての」
大森「理想にすぎない、と」
北上「うん。もうね、子供なんて放っておけば育つんですよ。面白いことを見つけるの、天才的なんだから」
大森「それじゃあ、ダメですよ。コミュ障でゲームおたばっかり育っちゃう。子供は手間ひまかけて育てなくちゃいけないんです。北上さん自身だって相当、手間がかかったクチなんじゃないですか(笑) それに子どもたちに本を読んでもらわなくちゃ僕たち仕事がなくなっちゃいますよ。この本読んで、どんどん読書してもらいましょう」
北上「ま、そりゃ、そうなんだけどね。いやあ、今の子育てってたいへんそう」
大森「意外と理想に燃えて子育てしそうでもありますけどね、北上さんは」
おしまいです…。
ほんものの『読むのが怖い』はこちら(Amazon)です。