作文を書く前のメモは、なくても書けるようになる

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     先週、 先々週と作文を書く前のメモの大切さについて書きましたが、 作文に慣れてくるとメモがなくてもすらすら書けるようになります

     

     小2のドリムちゃんがメモなしで書いた作文をご紹介します。 2年生の課題は「自由な題名」。

    「今日は書きたいことある?」

    と聞くと、元気よく

    「あるよ!」

    と答えたドリムちゃん。小1から作文をはじめ、 もうすっかり書き慣れているので、 作文全体の構想が頭の中に描けるようになっているなっているので す。こうなると最初のメモがなくても書けるようになります。

     ドリムちゃんは夏祭りのことを書きました。 自分で使えるお金を持ち、 お店の人といろいろやり取りしながらお店をめぐるようすが書かれ ています。大人になったようなわくわく感のある作文です。

     題名は「貴重」。きっと貴重な一日だったのでしょう。 難しい言葉を背伸びして使ってみる、 これも作文では大事なことです。

     

    では、ドリムちゃんどうぞ。

     

    はーい。

     

    貴重 小2 ドリム

     

     八月の週末に天王台のお祭りに行きました。なんと、 ゲームが1回30円で、2回だと50円だったので、 お得だなと思いました。

     ゲームはまずゴルフをやってみました。 2回ずつ合計6個玉を打って20点だったのですが、係の人が

    「40点でいいよ」

    と言ってくれました。それでお菓子がたくさんもらえました。 次にヨーヨー吊りをしました。2つ取れたのはいいのですが、 そのうちのひとつからすぐに水があふれ出てしまいました。 とても残念でした。

     今度は射的をしました。 私は50点を1個と10点を1個倒しました。係の人が

    「缶バッチと50点どっちがいい?」

    と聞いてきたので私は

    「缶バッチにします」

    と答えました。かわいい缶バッチがもらえて嬉しかったです。

     ゲームはまだまだやりました。コイン落としです。 本当はいちばんはしっこに入れようとしたのに、 50点のところに入ったので70点になりました。まるで、 係の人がサービスをしてくれたかのように入ったのですが、

    「ワー」

    と係の人が驚いていました。

     ゲームの値段もお得なので来年もまたたのしみです。



    メモの取り方ー上手な作文を書くために

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       作文をじょうずに書くためには最初のメモが大切です。ただし、 メモに決まったかたちはありません。今回は先週、 体験に来てくれたエンダーパール君と作ったメモをご紹介し、 他のバージョンのメモもご紹介します。

       

       まずは、エンダーパールくんと作ったメモ。 4年生の体験1回目の課題は「がんばったこと」です。 エンダーパールくんから話を聞きながら、 私がパソコンのメモ帳機能(windows)を使って記録をし、 印刷してエンダーパールくんに渡しました。あとで、 追加事項があったので手書きで加えました。 メモ作成の所要時間は5分です。

       

       

       手書きではなく、 パソコンを使うのはエンダーパールくんの話すスピードでメモが取 れるから。でも、手書きのメモを作るときもあります。

       

       メモには、段落ごとの内容と、入れる項目(たとえなど) を断片的に記してあります。 ちゃんとした文章にはなっていません。

       

       エンダーパール君はこのメモを使い、とちゅう、 講師からのアドバイスや講師への質問はまったくなしで黙々と作文 を書き続け、40分ほどで次のような作文を書き上げました。

       

       では、エンダーパール君どうぞ〜。

       

      「はあい」

       

       

      がんばったこと 小4 エンダーパール

       

       ぼくは3年から4年生までバスケットをしていました。 もう今はやっていません。 3年から4年なのでだいたい1年間やっていました。 ぼくのやっていたクラスは週3で火、木、金なのですが、 金曜日はプールがあったため行けませんでした。 時間は夜の7時から9時までの練習です。 バスケの教室までは車で30分くらいです。

       バスケでいちばん覚えているのは初めての試合です。 なぜかというとその試合でシュートを一本、決めたからです。 初めての試合だったので、今までにないくらい緊張しました。 けれど、 シュートを決めたときはこんなにうれしいものなんだと思いました 。その時の試合は残念ながら負けてしまいました。 スコアは14対16でいい勝負だったなと思いました。 バスケをやめる日に

      「え、やめちゃうの?」

      残念そうに言われました。

       お父さんはテニスをしています。 週末にコートを借りて友達とやっています。 お父さんは中学生の時からテニスをやっているということです。 たまにいっしょにプレイをします。 いっしょにやるときはオレンジボールを使ってラリーをします。 オレンジボールは黄色いボールよりちょっと飛ばなくて、 やわらかい練習用のボールです。

       バスケをしてて週3や週4でやっている人ってすごいなと思いまし た。

      (一部、ひらがなを漢字に直してあります)

       

       エンダーパールくんありがとう。 エンダーパールくんがどれだけ一生懸命バスケットに取り組んだか よく分かりました。

       

       とにかく、 エンダーパール君の集中力はすごかったです。 書くことの大枠が決まっているからこそ生まれる集中力。 教室で初めて書く作文とは思えないほどの出来栄えの作文です。

       

       ちなみに、ペンネームの「エンダーパール」 は私が勝手につけました。 エンダーパールくんとゲーム・マインクラフトの話で盛り上がったので^^ 私が「(マイクラの)ガストって何だっけ?」と尋ねたら、即座に「 トーフみたいなやつ」と教えてくれて、 すぐにそれが何だったかを思い出したのでした。 エンダーパールくん、たとえの才能があるなあ。

       

      ▼これがトーフに似たガスト。かわいそうな顔で泣いてますが、 ガストの涙は重要なアイテム。

       

      (イラスト出典http://chanhino.com/minecraft- ghast/

       

       話が脱線しましたが……、最後に、 同じ日に作った他のメモをご紹介します。

       この生徒さんはスカイプを使った通信の指導です。 Skypeのチャットの部分にメモを残しながら、 作文の内容を相談しました。

       

       

       予習シートに生徒さんが書いてきたメモに足すときもあります。 来週、生徒さんに借りて、載せます(借りておくのを忘れました。乞うご期待( ^^;))



      ユーモアは作文の大事なエッセンス

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         今日の4年生の課題は「つまみ食い」。誰しもが子ども時代に必ずやったあのつまみ食いです。スマホ全盛の現代でも子どもたちはやっぱり隙あらばとつまみ食いを狙っているようです。ユーモラスな筆致で綴られる子どもたちのつまみ食い、つまみ読みでもけっこうです。ぜひご賞味あれ。

         

        つまみ食い 小4 ハーバー

         

        「こっそりつまみ食いしよう」

        僕はそう言ってつまみ食いをしましたが、二回目に行こうとしたらお母さんに見つかり、お母さんに

        「夜の唐揚げがなくなるからやめなさい」

        と言われました。唐揚げは揚げたてのサクサクでした。それをこっそり食べるなんて最高でした。見つからなかったらもっとつまみ食いをしたかったし、見つからなければもっと食べていました。まるでママの唐揚げはお店の唐揚げのようにおいしかったです。

         つまみ食いをしているのは僕だけではありません。お母さんもこっそりつまみ食いをしています。お母さんは揚げたての唐揚げや剥きたての梨をこっそり見つからないように食べています。前、お母さんが夕飯に出す肉巻きを50本作って、お父さんがお昼に25本食べ、僕が20本ぐらい食べたのでとても少なくなって、夕飯にはとても出せる量は残っていませんでした。

         思ったことはつまみ食いと言うのはほぼ味見と同じなのでとてもいいことだということです。もっと味見させてくれたらいいなと思いました。

         

         

         

        つまみ食い 小4 スージー

         

        「おいしい!」

        私はパーティの日にお母さんに頼まれたケーキ運びをしている間に、チョコ、生クリーム、イチゴのつまみ食いをしました。つまみ食いをする前に二つの心が言い争いをしていました。それは良い心と悪い心です。悪い心が

        「つまみ食いをしちゃえ!」

        と言い、良い心が

        「ダメよ! つまみ食いなんてしちゃだめよ! お母さんに怒られるわよ!」

        と言いましたが、私はつまみ食いをしたい悪い心が抑えきれず食べてしまいました。その時、私はまるでどろおうをしているかのように思いました。やってしまった後、良い心が言ったようにお母さんに怒られました。

         お父さんに

        「つまみ食いしたことある?」

        と聞くと

        「もちろんだ! オレはつまみ食いの達人なんだぞ!」

        と偉そうに言いました。私が

        「つまみ食いがばれて怒られたことはないの?」

        と聞くと

        「もちろんあるさ! 俺がガキだったころ、天ぷらをつまみ食いしようと待ちきれず、油が入った熱い鍋の中に手をつっこんでしまった。そして俺は大やけどをしたのさ」

        と話してくれました。

         私はつまみ食いはいけないなと思いました。



        毎月、1〜3週は練習、4週目は清書のサイクル

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           今回は6年生が書いた6月4週の清書作文のご紹介です。 4週目はその月に書いた作文の中からもっともよく書けたものを選 んで清書にする週。一段落目の要約丸ごとカットして、 体験実例から書き始めます。こうすることで感想文ではなく、その子自身の作文になります。

           先週ご紹介した作文と同じテーマ「絶滅危惧種の動物」 で書かれた別の生徒さんの清書作文です。ホタルが生活できる場所を調べ、山形でのホタル体験を書き、学校にある小さな自然から自分の考えをまとめました。体験や情報をうまく生かした作文になりました。

           

           では、えいたくんお願いしま〜す。

           

          「はあい」

           

           ホタルを都会の近くで見ることはほとんどなくなりました。 ホタルが住める環境はいつも豊富な水が流れている川、 エサとなる大小さまざまな巻貝がたくさん住んでいる場所です。 つまり、ホタルはいろんな生物と関わりあって生きています。 自然環境の良いところでないとホタルは生きていくことができ ないため、数が少なくなり、見ることができなくなります。

           

           僕が山形県に住んでいたころには近くを流れている川にホタルを見 にいっていました。しかし、今は山形から引っ越したため、 ホタルは見ることがなくなりました。今、 学校ではホタルの里にホタルの幼虫を話すホタル放流会をやってい ました。 今の場所でも山形県に行ったときと同じようにホタルを見ることが できるといいです。

           

           学校にあるでんでん村という場所には小さな池があり、 ザリガニなどがいます。 クラスでは池でつかまえていたザリガニを飼っています。 飼っているザリガニはすべて体が赤いアメリカザリガニです。 日本ザリガニは一匹もいません。 昔は日本ザリガニしかいませんでしたが、 アメリカザリガニを飼っていた人が池に放すなどして日本ザリガニ よりも食べものを食べて増えました。 日本ザリガニは食べものがあまりないため、 数が減ってほとんど見ることはありません。

           

           幼稚園生の時に近所の友達の家族と自分の家族とでザリガニ釣りに 行きました。 釣れたザリガニの中で一匹だけ他のとは色が違う日本ザリガニが連 れました。珍しい日本ザリガニが釣れてうれしかったです。 日本ザリガニが少しずつ数を減らしていくまえに、 保護をして行くべきだと思います。

           

           自然とは人間にとっても動植物にっても欠かせないものなので、 豊かな自然が残っていくようにしたいです。



          6年生の感想文には社会的な視点を入れて

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             今回は6年生の感想文の紹介です。

             

             今回の長文のテーマは絶滅危惧種に指定された動植物。それらの動植物保護がアメリカで早く進んだ背景や、日本での保護の現状について書かれた長文です。それを読んだうえで、自分たちの身の回りの絶滅危惧種や動植物の保護についてまとめ、作文にしていきます。

             

             多くの場合、子どもたちはホタルを見に行った体験や、メダカをつかまえた体験、近所の宅地開発による緑の減少について見聞きしたこと、教科書に載っていた森林伐採のことなどを材料に書いていきます。ちょっとした小論文のようになります。

             

             体験や調べたり聞いたりした話を書いた後は「自然」「人間」「生きる」などの言葉を使って大きくまとめていきます。5年生までは自分が思ったこと、学んだことをまとめていく練習をするのに対し、6年生では自分個人の問題としてだけではなく、大きく社会的な問題として一般化して結びを書く練習をするというわけです。

             

             では、6年生の菜の花ちゃん、どうぞ〜。

             

            「はあい」

             

            人と動物と自然 6年生 菜の花

             

             

             トキのように絶滅寸前にまで追い込まれた動物やその数を激減させ ている動物を救おうと努力する姿は「人間の良識」と評される。 その通りと思う反面、偽善ではとの虚しい思いが残る。第二、 第三のトキを生む自然破壊が日本全国で進んでいるからである。 1989年に環境庁が発光したレッドデータブック( 絶滅のおそれのある野生生物の現状を記録した資料集) には緊急に保護を要する動物だけでも約3万7千種近くが記載され ている。

             絶滅寸前に追い込まれている主な理由は二つある。 一つ目の理由は森林などの開発により動物の住む場所が失われてい ることだ。私が住んでいる市の森が壊されたとき、 タヌキなどが居場所を失い道路に現れたらしい。

             ふたつ目の理由は毛皮や羽などの販売により動物たちが殺されてい ることだ。毛皮はうさぎやきつねなどで羽は水鳥などだ。

             生物が絶滅すれば人は生きていけなくなる。 その理由は生き物が絶滅すると次に生物同士の関係、生物と空気、 水との関りのバランスがくずれるからだ。 そのようなことが起これば人は食べるものがなくなったり、 空気が汚くなったりして、人は生活できなくなる。

             この話を読んで人はまるで地球を自分のもののようにしているが、 それによって自分たちの生活を苦しくしているということが分かっ た。人も動物、 いま地球でいちばん力を持っている生き物として責任をもって他の 動物や自然を保護したり、 守ったりしてしかなければいけないと思った。

             

             



            楽しかった体験をいきいきと書く。結びは大きく、学んだことを。

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               柏の葉作文教室は現在、小学校2年生から中学校1年生まで、土曜の通学生9名、曜日ばらばらの通信生4人の合計13人で行なっています。

               

               今日は小学校4年生の女の子、ドルフィンちゃんの作品のご紹介です。6月2週の課題「水や土であそんだこと」で書かれた作文です。学校の小さな自然をテーマに選び、そこでの小さな生き物と子どもたちのかかわりを生き生きと書くことができています。

               「水や土がテーマ」と言われても、ふつうはなかなか書きにくいと思いますが、ドルフィンちゃんは中心をしっかり決めて、楽しい体験を入れながら書くことができました。小学生男子の描写が最高です。最後は「水は虫は生き物の命」と大きく結び学んだことをまとめることができています。楽しい体験を書き、学んだことを大きくまとめるととてもいい作文になります。

               ではドルフィンちゃんどうぞ〜。

               

              「はあい」

               

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              水や土であそんだこと 小4 ドルフィン

               

               私の学校には「でんでん村」という沼があります。「でんでん村」はザリガニがたくさんいて、去年は落ちたら危ないから近づけなかったけど、近づけるようになりました。木の柵が立っていて、ロープがあって落ちないようになっているけれど、「でんでん村」に近づいた男子が5.6人ぐらい、落ちています。4年生の昇降口には落ちらしい男子の靴が置いてありました。同じクラスの男子は木の柵がぐらぐらして落ちてしまい、ズボンの膝までぬれてしまいました。どうやらズボンの膝までまくってなかったようです。

               プールの向こう側には「ホタルの里」があります。理科の先生が大カマキリの卵を見つけて虫取りかごに入れて持ってきてくれました。そして何週間かたったらカマキリがふわっと出てきてびっくりしました。そのあとみんなで「ホタルの里」に返してあげました。男子が名前をつけたりしていました。

               理科室の前にはヘイケボタルの幼虫がいます。二つの水槽に殻から出てきた幼虫がいて、音楽室、図書室に行くときに必ず見てしまって、気持ち悪いです。カタツムリみたいな殻でした。

               私は水は虫や生き物の命だなと思いました。生きるていく上で、大切にしなければいけないなと思いました。



              型を超えたもの

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                 4.1週の6年生の作文です。素晴らしい作文! 「さようなら××先生(××さん)」の課題で書きました。

                 

                 年度の変わり目は別れの季節でもあります。そしてまた同時に出会いの季節でも。切ない気持ちがじょうずに表現できています。
                6年生の今学期の目標字数は600字ですが、それを大幅に超えて書きました。

                 

                 教室では普段、言葉の森の教材をもとに、書く順番や入れるべき表現など大枠を決めて書くことを大切にしています。菜の花ちゃんはこの型で4年も勉強しているベテラン生徒さん(というのも変ですが)です。しっかりと基礎ができている生徒さんは型を超えて作文の魂のようなものを吹き込むことができるのです。

                では、菜の花ちゃん、どうぞ。


                「はあい」



                本当はあと1年いてほしかったけど…… 小6 菜の花


                「えっ、ウソでしょう?」
                3月28日の朝刊を見て私はびっくりしました。もう今年度もあと少しで終わりで、3月28日の朝刊で転任、退職する先生が発表されます。その新聞には私が入っている陸上部の監督の先生の名前が載っていたのです。転任する学校は少し離れたところにある市内の中学校です。その先生は小学生から大学生まで陸上をやっていて、私の学校を市内2位まで強くしてくれました。

                 先生は3年前、他の市の中学校から来ました。いつも青のジャージを着ていて、身長は180僂30代。怒るとまるで鬼のように恐く、すごく大きい声で、他校でも有名でした。でも、たまに優しくてすごく面白いです。
                市の大会では必ずラスト一周のベルを鳴らす係もやっていて、ラスト一周のときは
                「××ぬかせえ!」
                「イケー!」
                とすごく大きな声で言います。最初はびっくりしたけれど、だんだん慣れると気持ちが締まり、何だかパワーがわいてなぜか足が勝手に動くようなかんじで、前に進みます。そのおかげで私は2年間で千メートルが1分20秒も速くなり、この前の大会では5,6年生一緒の5位、学年では2位で学校記録を更新することができました。陸上部は秋にある市内陸上競技大会総合優勝を目指してきましたが、今年は惜しくも2位。私にとっては来年度が最後の市内陸上競技大会ですから、あと一年だけでいいから私の学校にいてほしかったのですが……。
                小学校の辞校式の日、その先生に会いに卒業した中学生まで来ました。最後に先生がステージに立ち、
                「この学校で過ごした日々はすごく楽しかったです。でも1つだけ悔いがあります。それは市内陸上で総合優勝をさせてあげられなかったことです。私は他の中学校に行きます。卒業生の皆さんは次回、会うときはライバルですね。在校生の皆さん、今年こそ総合優勝してくださいね」
                と言いました。先生が生徒からもらった手紙は紙袋3つにも入らないほどたくさんありました。
                後日、今年度の部活の最初の日、転任してしまった先生ほどこわくはありませんが、小学校から大学生まで陸上をやっていて陸上で元東北チャンピオンの先生が監督になりました。部活の初日だったので先生が次のように話してくれました。
                「このたすきを見てください。前はなかったはずの学校のマークがここに刺繍されています。これは前の監督の先生が自分のお金で刺繍を頼み、残していってくれました」
                それを聞いて私はびっくりしました。その他にも先生は足つぼ約10個とお守りを自分のお金で買い、この学校に置いてくれました。そのことを知り新チームで助け合いながら今年こそ絶対、総合優勝しようと思いました。別れがあるから出会いがある、前向きに出会いを大事にしていこうとも思いました。



                中学生の感想文

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                   毎月、4週目は清書作文を書きます。その月に書いた3つの作文からいちばん良いものを選んで、作品としての完成度を高めます。

                  教室で書く作文には、身近なテーマで書く生活作文と、長文を読んで書く感想文があります。感想文を清書に選んだ場合は、第一段落目の要約をカットし、2段落目の体験実例から書き始めることになっています。

                  すると、書きあがった清書は感想文ではなく、独立した作文になります。ただし、もとはプロの作家が書いた文章をもとにした感想文ですから、それに引っ張られるように今の自分より一歩成長した視点で、もしくは、これまで考えたことのなかった視点から思考することができています。これこそが感想文を書くことの意義なのです。

                  感想文の清書の例をご紹介します。小学校6年生の女の子が書きました。もとは身近な自然の大切さについて書かれたエッセイへの感想文でした。それが、要約を割愛し、細部を整えることで、彼女自身の独立した作文に変わっています。

                   

                   学んだことを「ことわざの加工」というかたちでしっかりと表現することもできています。

                   

                  ではプリマちゃん、どうぞ〜。

                  「はあい」

                   


                  豊かな自然 小6 プリマ


                  私の学校には、舎校口へ入る前に坂道があります。その坂道の両側には大きな桜の木が何本も立っています。その木は春になるときれいなピンク色の桜が咲きます。そんな中、先週の金曜日に私たち6年生の卒業式がありました。その日、私が桜の花が咲いていないかと見に行くと、いちばん大きかった木にきれいなピンク色に染まっている桜が咲いていました。その桜はちらほらと咲いているのではなく満開に咲いていました。私は桜の花を見て、やっぱり自然はいいなあと思い、うっとりしてしまいました。まるでこの桜の木が私たちの卒業を祝ってくれているような気もちになりました。


                  柏の葉には私のおばあちゃんの家があります。おばあちゃんは花が好きで、庭以外にも花を飾ったりしています。だから、私は母の日におばあちゃんにも花をプレゼントします。私はおばあちゃんの家に遊びに行くとよく花の水やりを手伝ったりもします。私はそういうときもうっとりしてしまいます。花は人の心をうっとりさせたり、和やかにするという特殊な力があるのかなあとびっくりしてしまいました。


                  私は「花より団子」ということわざを思い出しました。「花より団子」の意味は外観より内容をとることですが、この話は全く逆の意味で、花は人の心を動かすことのできる力がある、素晴らしいものなのだなあと思いました。
                  自然は人と深く関係があるからこそ大切にし、身近な、小さな自然も大事に取り扱うことが大切だと思いました。
                   



                  初めての感想文。大事なことは書く材料を準備すること。

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                     入会第1回目で感想文を書いたイチゴちゃん(小4)の作文をご紹介します。ハエの生態について書かれた長文の感想文です。

                     

                     長文にはハエが大量の卵を産むこと、世代交代が早いこと、それらのメリット、人間とは全く違う身体能力を持っていることなどが書かれています。いまはハエの季節ではなく、そもそもハエの季節でも身近にハエはあまり見なくなりましたので、かなり書きにくい話題となっています。いちばん最初からこんな難問に当たってしまったイチゴちゃん、ちょっと気の毒(/_;)

                     

                     でも、イチゴちゃんは説明をしっかり聞いて、充分な材料を集め、すばらしい感想文を書くことができました。ここでご紹介します。

                     大事なことは書く材料を集めてくることです。豊富な語彙でも、うまい言い回しでも、なめらかな接続句でも、複雑な思考でもありません。それらは後からついてくるものです。最初に必要なのは、とにかく、材料の準備をすること。これに尽きます。

                     

                     では、イチゴちゃんどうぞ〜(今日は赤字の解説つきです)

                    「はあい」

                     

                     

                    人とイエバエの対比(感) 小4 イチゴ

                     

                     (1段落目は長文の要約です。1200字ほどの長文を160字にしました)ハエは200〜300個の卵を産みます。死んでしまう子どもが多いからです。この死んだ子どもは卵であれ必ずほかの動物か植物の役に立っています。ハエのすばらしさはスピードの調節の見事さです。相当な速さで飛んできたハエはそのまま速さを変えずにぴたりと壁に止まります。

                     

                     (ここから似た話の1つめ。ハエが大量の卵を産むことから連想される話を書きました)私はハエの赤ちゃんの死骸は見たことがありませんが、アリが虫の死骸を運んでいるのを見たことがあります。場所は私が住んでいる近くの公園の砂場です。アリが死骸を運んでいるのを見ました。

                     

                     (ここから似た話の2つ目。ハエと人間の運動能力に関することから連想される話を書きました)ハエは助走なしで速いスピードで飛ぶことができますが、人はそうはいきません。この間、学校の体育で200m走を計ったとき助走なしでは走れませんでした。

                     

                     (ここから似た話の3つ目。おばあちゃんから「聞いた話」を書きました)おばあちゃんから聞いた話です。おばあちゃんの時代のトイレはぼっとんトイレといい水が流れないトイレで、下に大きな穴があいています。その穴の中には5日前のトイレがたまっていてとても臭いです。あと、その中にはハエの卵からかえったウジ虫がいるそうです。

                     

                     (まとめの段落です。思ったことや分かったことを書きます)思ったことはハエが壁にひっついているときは足にすごい力を入れて踏ん張っているか、磁石みたいなのでぴたっとくっついているかではないかということです。ハエと人間を比べるとハエは助走を使わないで走れるからすごいと思いました。

                     

                    パチパチパチー。はい、どうもありがとう(^^)/

                     

                     イチゴちゃんは材料を集めるコツを掴んでいます。材料を揃えたことで感想文の骨格ができあがっているので、この後、イチゴちゃんは確実に実力を伸ばしていくでしょう。

                     それは具体的には、

                     

                    1、似た話1、似た話2の体験実例がもっと詳しく書けるようになる。実例がくわしく書けるとまとめ部分の説得力が増します。

                    2、アリが運んでいた虫の死骸から、生態系についての考察をするなど、深い理解を示せるようになる。

                    3、おばあちゃんの話から時代の移り変わりという大きなスケールで考えられるようになる。

                    4、結びの思ったことにことわざや名言を加えて一般化することができるようになる。

                    5、ハエが助走する場面を想像できるようになる(冗談です)

                     

                    などです。そして、どんな課題を与えられてもさっとそれらが書けるように、これからの「書き慣れる」という練習が必要になってくるのです。これから、イチゴちゃんと一緒にがんばります(^^)/



                    2月4週、コンテスト作文。3月1週、ターボくん(小3)の作文。

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                      ▲「おいしい記憶」コンテストのキャラクター「なあにちゃん」

                       

                       3月4週目は清書の週ですが、ちょうど「おいしい記憶」作文コンテストの案内が教室に届いていたので、こちらに取り組む生徒さんもいました。

                       

                       いつもは全体の構成や入れるべき項目にそって作文や感想文を書きますが、この日はまったく自由に、事前指導なしで書きました。作文が書けないから、と入ってきた生徒さんもすらすらと自由に長い作文を書いていたことに驚きました。何より、以前は作文が不得意だと言っていた子が自ら清書作文ではなくコンテスト作文を選び、自分でテーマを決め、材料を集め、作文に集中して取り組む姿を目の当たりにしてとても嬉しかったです。また、こういう機会があれば取り組んでいきたいと思います。

                       

                       次に、2月1週の小3のターボくんの作文をご紹介します。この日の課題は「私が生まれたとき」もしくは「すきな番組」でした。ターボくんが選んだのは「私が生まれたとき」。お母さんに自分が生まれたときのことをいろいろ聞いてきてくれました。お母さんが生まれたてのターボくんを心から愛おしいと思ってらした様子がとてもよく伝わってきます。では、ターボくんどうぞ〜。

                       

                      「はあい」

                       

                       

                      生まれたときの赤ちゃん 小3 ターボ

                       

                       ぼくは8月6日にA病院で生まれました。生まれたときの身長は50僂阿蕕い任靴拭自分でそのころの写真を見たら今でも懐かしいなと思います。今の身長に比べてすごく小さいです。お母さんが僕を生むときの写真もありました。お腹から血が出ていました。僕はたいへんだったんだなと思いました。

                       新生児室に入っていたときは一人だけ大泣きしていたそうです。他の子はもう泣き止んでいたそうです。お母さんはそれを見てかわいいなと思いました。お母さんは

                      「早く家に帰ってよく見たい」

                      と思ったそうです。まだガラスの外からしか見られなかったから、ガラスの外からじっくり見ていました。他の赤ちゃんの中でもいちばんかわいかったと言っていました。それでずっと見ていたそうです。

                       お父さんが大きくぼくの名前を書いていました。なぜかと言うと他の子と混ざっちゃうとたいへんだからです。お母さんはちゃんと生まれたから思わず泣いてしまいました。看護師さんに

                      「この赤ちゃんは家に帰ってもずっと泣きそうですね」

                      と取り繕って言ったそうです。その後、家に帰って僕を大切に育ててくれました。僕は抱っこをすると泣き止む子でした。

                       僕は赤ちゃんを産むのってとても大変だなと思いました。

                      (読みやすいようかなを漢字に直してあります)



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                          柏市柏の葉4−3−1

                      *ちば県民プラザでの教室開催日と場所一覧はこちらから確認できます。

                      *振り替え授業(おとな、こども共通)は16:30-18:00(月-金)Zoom通信授業

                      月謝 4000円/月、入会金なし
                      (大人・通信生4500円/月、入会金なし)

                      profilephoto
                      浅岡佳代/1996年筑波大学第二学群日本語・日本文化学類卒業/1998年高校(国語)教員免許取得/作文指導歴16年


                      2017年11月(柏市、自宅にて)


                      2014年8月(柏の葉公園、和室にて)


                      2006年9月(アメリカ、ヒロ教室)


                      =======================

                      月謝等、詳細はこちら

                      =======================

                      ☆教室生徒を対象に
                          読書感想文講座(8月のみ)
                          公立高校入試対策小論文講座(1月のみ)

                      イラスト出典:わんパグ
                      言葉の森HP記事(2018/10/12)
                      移転先はオープン教育掲示板に――今後の大方針変更――言葉の森の教室も引越しに

                      (柏の葉作文教室は「言葉の森」の教材を使用しています)
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                      教室の子どもたちが書いた清書作文(2016年度)はこちらこちらです。
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