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清書の意義と清書作文のご紹介

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     毎月4週目は清書の週です。その月に書いた作文の中からいちばん好きな作文をひとつ選んで清書にします。中にはうまく書けなかったものをもう一度、書き直したいという子もいて、もちろんそれでも構いませんが、基本的には自分で上手に書けたなと思う作文、好きな作文を選んでもらっています。

     

     なぜよく書けた作文を選ぶかというと、1〜3週目が失敗することもある練習の週だからです。失敗した作文をまた一から組み立て直し書き直すのは子どもたちにとっては大きな負担です。多くの場合、ぜんぜん楽しくありません。作文は息の長い勉強です。楽しくなければ続けるのは難しくなります。

     

     もちろん、馴染みの薄いテーマに取り組めばその分、本人の勉強になりますから練習したことには意義があります。しかし、それをわざわざ清書に選んで書き直す必要はないということです。おうちの方が子どもたちと一緒に清書作文を選ぶ時はいちばん好きなものを選ぶようにしてあげてください。

     

     言葉の森では以下のように清書を指導しています(以下、『言葉の森新聞』より)。

     

    ●清書の意義と方法

     清書とは、これまでに書いた作文の中で内容がよかったものを書き直すことです。内容がよいとは、個性、感動、共感などがあるということです。
     書き直すときは、次の点に留意してください。
    (1)漢字で書けるところは漢字で書く。
    (2)たとえや自作名言を工夫できるところがあれば工夫する。
    (3)似た話や続きの話を書くことによって字数を増やす。
    (4)作文用紙の空いているところに絵などをかいてもよい。

     

     では、柏の葉作文教室の1月4週目の作文の中からひとつご紹介します。中国在住の小学校3年生のスージーちゃんの作品です。1月1週の課題「しんせつをしたこと」で書いた作文を清書しました。

     

     知ってる漢字をすべて使い、ていねいな字で書きあげました。また、「私の近所の人」の部分を大はばに書き足しました。「私の近所の人」は正確には日本に里帰りしたときの近所の人、という意味になります。

     

     では、スージーちゃんどうぞ〜。

     

    「はあい」

     



    人に親切にする大切さ 小3 スージー


     私はこの間、北京で知らない人に親切をしました。私は電車の中の赤ちゃんを抱いたお母さんに席を譲ってあげました。そのお母さんはすごく喜んでくれました。私はまるで体が5倍軽くなったような気がしました。
     私のひいおばあちゃんが子供を産むその時、食べるものがなくて貧しかったのそうです。でも、ひいおばあちゃんは当時、町の人気者だったので、近くのパン屋さんから売れ残ったパンを分けてもらったり、八百屋さんから売れ残った野菜を分けてもらったり、近くのお米屋さんから売れ残ったお米を分けてもらったりしました。
     私の近所の人は戦争中、両親をなくし、山に逃げていました。何日も何日も走ってもうだめかと思ったその時、お金持ちの男の人に拾われたので助かったそうです。それから毎日すべてうまくいっていました。それから広島に移住しました。そこで結婚して元気な男の子が生まれたのです。その男の子はというというと大きくなったら警察官になりました。でもその人自身は糖尿病とガンで亡くなってしまいまいました。
     私は親切にするということはみんなに信頼されることだと思いました。

    (読みやすいよう、一部ひらがなを漢字に変えてあります)

     

    パチパチパチ。ありがとう。場所も時間もスケールの大きな作文でした。「まるで体が5倍軽くなったような気がした」のたとえが秀逸です。

     

    追記

    2018年2月9日、言葉の森の記事「悪いところを直してもじょうずな作文にはならない」もぜひどうぞ。



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    浅岡佳代/1996年筑波大学第二学群日本語・日本文化学類卒業/1998年高校(国語)教員免許取得/作文指導歴16年


    2017年11月(柏市、自宅にて)


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