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2月2週、小5と小6の感想文

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     今日は2月2週目の5、6年生の感想文をご紹介します。5,6年生は毎月、2週目と3週目が感想文となっています。1週間毎日、家で音読した長文の感想文を教室で書きます。

     まず最初に5年生のエイタくん。課題長文は深海魚を人工的に飼育することの難しさについてでした。

     

     1段落目は長文の要約を書き、2段落目、3段落目に長文のテーマとにた話をひとつずつ自分で探して書きます。エイタくんは調べた話を2つ用意しました。人工的に養殖するのが難しいうなぎと、栽培するのが難しいトリュフ。どちらも人間が育てるのが難しいという意味で、深海魚とよく似た存在です。4段落目に「分かった」という言葉を使って全体を大きくまとめます。

     ではエイタくんどうぞ〜。


    「はーい」

     


    (バレンタインらしく^^)


    人工で育てることのむずかしさ 小5 エイタ

     深海生物のほとんどが水族館では飼えないでいる。東海大学海洋博物館では生きた化石と言われるラブカを中心に深海魚の飼育に挑戦してきた。しかし、10日程度は生かし続けることはできるがすぐに死んでしまう。深海に棲んでいるため、環境の変化に弱く、体がもろくてこわれやすいという理由が大きいようだ。
     うなぎの養殖が難しいのはうなぎの幼体であるレプトケファルスの食べるエサが分からなったためだ。時間がかかっていたがようやく、食べるのがアブラツノザメの卵だと分かった。しかし、簡単に生産できるものに代用をしないとうなぎの養殖はできない。うなぎの養殖にはまだ時間がかかるだろうなと思った。まるで限定品のようにレアな食べ物だなと思う。
     日本でトリュフを栽培するにはヨーロッパで行なわれているトリュフの栽培方法を使うしかない。これは苗木に菌を感染させて栽培するが、ヨーロッパと比べて発生環境が違うため日本では行われない。感染苗木を作ることができればトリュフを日本で栽培するのに少し近づくと思う。
     人口で栽培や養殖をすることは難しいんだなと思った。また生き物は自然の環境に適していて人が育てるのは難しいということが分かった。


     パチパチパチー。はい、ありがとう。もはや立派なレポートですね。にた話のレベルがよくそろっています。名前や数字もきちんと入って正確な文章になりました。

     



     では、次は小学校6年生のプリマちゃんの感想文。

     

     6年生の長文は、人間の都合で大事にされたり、無残に引っこ抜かれたりする身の回りの植物について書かれたエッセイです。

     

     プリマちゃんは学校の花壇とおばあちゃんの畑を題材に感想文を書きました。最後にことわざを入れ、「人間とは〜」「自然とは〜」等の言葉を使って大きく自分の体験を一般化するというのも6年生の課題です。


     では、プリマちゃんどうぞ〜。


    「はあい」

    人と自然 小6 プリマ


     筆者の家は自動車がやっと通れるくらいの路地に面している。都内には珍しく舗装されていず、道端には草が生えていた。道端のねこじゃらしをお花の材料にと摘むとなりのおばあちゃんに筆者はすっかり仲間意識を持った。しかしほどなく人間とは矛盾した生き物であることが証明されるできごとが起こった。翌春、私の家の前にスミレが咲いた。ある日外出先から帰ってくるとスミレがない! 清潔好きのおばあちゃんは自宅の前から私の家にかけてていねいに草むしりをしてくださったのである。
     私の学校にはそれぞれの学年ごとに花壇があります。その花壇は主に先生たちがきれいにしています。この前、私が登校中の時に先生が花壇をきれいにするのを見ました。とてもありがたいなあと思いました。ところが休み時間に校庭で遊んでいると先生が何やら草むしりをしていました。何をむしっているんだろうと思って見ていたら花壇の近くに花を咲かせていた雑草を抜いていました。その雑草はただの雑草ではなく、少し花のついた雑草だったので、もったいないなあと思いました。私はまるでこの話のおばあちゃんのようだなあ思いました。そして植物は一生懸命、生えているのにかわいそうだなと悲しくなりました。
     私のおばあちゃんの家にはとても広い庭があります。おばあちゃんはその庭でトマトやキュウリなどを育てています。私も夏休みにいとこたちとよく手伝いをしたりします。冬休みにおばあちゃんちに遊びに行ったとき、また手伝いできるかなあと楽しみに待っていました。すると
    「今日は育たたなかったトマトを根っこごと抜いて」
    と言われました。花がついているものもありました。私はいとこといっしょにびっくりしました。なぜかというと雑草は黄色い花がついていたし、落ちていたトマトは真っ赤でおいしそうだったからです。私はこの後、洗って食べればよかったなと後悔しました。
     後悔先に立たずというように、役に立たない草花でもいつかは活用できるかもしれないから後悔しないように残すというのは良いと思いました。人間は自然に優しくし、ともに生きていけるようになるといいと思いました。


     パチパチパチ。植物の命を大切にした感想文になりました。後悔先に立たず、のことわざもテーマにぴったりです。

     作文にことわざを引用すると、その部分が光る表現となります。くわしくは言葉の森のこちらの記事「作文に生かすことわざの引用と加工」をご覧ください。 



    自己紹介

    浅岡佳代
    2003年より作文講師
    2005年より作文教室主催
    2021年より作文&プログラミング教室主催
    2023年 荒垣秀雄顕彰作文コンクール(飛騨市)審査協力/6月カミオカラボプログラミング講座講師
    コース概要
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