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初めての感想文。大事なことは書く材料を準備すること。

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     入会第1回目で感想文を書いたイチゴちゃん(小4)の作文をご紹介します。ハエの生態について書かれた長文の感想文です。

     

     長文にはハエが大量の卵を産むこと、世代交代が早いこと、それらのメリット、人間とは全く違う身体能力を持っていることなどが書かれています。いまはハエの季節ではなく、そもそもハエの季節でも身近にハエはあまり見なくなりましたので、かなり書きにくい話題となっています。いちばん最初からこんな難問に当たってしまったイチゴちゃん、ちょっと気の毒(/_;)

     

     でも、イチゴちゃんは説明をしっかり聞いて、充分な材料を集め、すばらしい感想文を書くことができました。ここでご紹介します。

     大事なことは書く材料を集めてくることです。豊富な語彙でも、うまい言い回しでも、なめらかな接続句でも、複雑な思考でもありません。それらは後からついてくるものです。最初に必要なのは、とにかく、材料の準備をすること。これに尽きます。

     

     では、イチゴちゃんどうぞ〜(今日は赤字の解説つきです)

    「はあい」

     

     

    人とイエバエの対比(感) 小4 イチゴ

     

     (1段落目は長文の要約です。1200字ほどの長文を160字にしました)ハエは200〜300個の卵を産みます。死んでしまう子どもが多いからです。この死んだ子どもは卵であれ必ずほかの動物か植物の役に立っています。ハエのすばらしさはスピードの調節の見事さです。相当な速さで飛んできたハエはそのまま速さを変えずにぴたりと壁に止まります。

     

     (ここから似た話の1つめ。ハエが大量の卵を産むことから連想される話を書きました)私はハエの赤ちゃんの死骸は見たことがありませんが、アリが虫の死骸を運んでいるのを見たことがあります。場所は私が住んでいる近くの公園の砂場です。アリが死骸を運んでいるのを見ました。

     

     (ここから似た話の2つ目。ハエと人間の運動能力に関することから連想される話を書きました)ハエは助走なしで速いスピードで飛ぶことができますが、人はそうはいきません。この間、学校の体育で200m走を計ったとき助走なしでは走れませんでした。

     

     (ここから似た話の3つ目。おばあちゃんから「聞いた話」を書きました)おばあちゃんから聞いた話です。おばあちゃんの時代のトイレはぼっとんトイレといい水が流れないトイレで、下に大きな穴があいています。その穴の中には5日前のトイレがたまっていてとても臭いです。あと、その中にはハエの卵からかえったウジ虫がいるそうです。

     

     (まとめの段落です。思ったことや分かったことを書きます)思ったことはハエが壁にひっついているときは足にすごい力を入れて踏ん張っているか、磁石みたいなのでぴたっとくっついているかではないかということです。ハエと人間を比べるとハエは助走を使わないで走れるからすごいと思いました。

     

    パチパチパチー。はい、どうもありがとう(^^)/

     

     イチゴちゃんは材料を集めるコツを掴んでいます。材料を揃えたことで感想文の骨格ができあがっているので、この後、イチゴちゃんは確実に実力を伸ばしていくでしょう。

     それは具体的には、

     

    1、似た話1、似た話2の体験実例がもっと詳しく書けるようになる。実例がくわしく書けるとまとめ部分の説得力が増します。

    2、アリが運んでいた虫の死骸から、生態系についての考察をするなど、深い理解を示せるようになる。

    3、おばあちゃんの話から時代の移り変わりという大きなスケールで考えられるようになる。

    4、結びの思ったことにことわざや名言を加えて一般化することができるようになる。

    5、ハエが助走する場面を想像できるようになる(冗談です)

     

    などです。そして、どんな課題を与えられてもさっとそれらが書けるように、これからの「書き慣れる」という練習が必要になってくるのです。これから、イチゴちゃんと一緒にがんばります(^^)/



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    浅岡佳代/1996年筑波大学第二学群日本語・日本文化学類卒業/1998年高校(国語)教員免許取得/作文指導歴17年/プロフィール


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