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話題の展開は「前の話」「聞いた話」「調べた話」で。

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     自分の体験談を書いた後に「前の話」「聞いた話」「調べた話」を入れると、話題がうまく広がります。「前の話」とは自分が以前に体験した似た話、「聞いた話」は家族や友人に起こった似た話、「調べた話」は自分の体験に関連する調べた話です。

     

     自分の体験のあとにこのような別の「似た話」を書くことで、自分の体験についてより深く考えることができるからです。例えば、誰にでも起こりうることなんだな、とか、自分と友人は珍しい経験を共有しているな、とか、同じ体験でも人によって違った感想を持つのだな、とか、一度した失敗は二度目は防げるものだなとか、一度目の失敗の教訓がまったく生かされていないなとか(笑)

     

     また、自分の経験を客観化する効果もあります。以前の話や人の話、広く知られた話などと自分の話を比べてみることができるからです。でも、そんな難しいことを考える必要はありません。ただ、似ている「前の話」「聞いた話」「調べた話」を書いていけばよいのです。それで自然と話題が広がり、考えを深めることができます。これが型を基本に作文を練習するいいところです。

     

     慣れてくるとだんだん似ていない「前の話」「聞いた話」「調べた話」を探せるようになります。徐々にバリエーションが広がり、いろんなタイプの作文を書いていくことができるようになるのです。

     

     「前の話」「聞いた話」「調べた話」をうまく使って話題を展開できている作文をご紹介します。柏の葉作文教室の小学校6年生の2人の女の子の作文です。10月1週目の課題「私の名前」で書きました。
    2人とも自分の名前について上手に話題を広げ、考えることができています。そして、自分の名前に誇りを持っていることもこの作文からよく伝わってくるのです。こんなにしっかり考えてくれていたら、名前を付けた親御さんもきっと嬉しいはずです。

     

     では、千尋ちゃんと祐奈ちゃん、お願いします。

     

    「はあい」

     

     

    私の名前 小6 千尋

     

     私の名前は「千尋」だ。この名は私の父と母がつけてくれた。私自身は昔はこの名前が嫌だった。他の人の名まえはもっとかわいい感じで「りんな」とか「ゆり」みたいな名前。私もそんな名前が欲しかった。
     けれども、2年生のとき名まえの由来を紹介する授業があり、お母さんに聞いてこんな由来があったんだなと思って自分の名前が少しずついい名前だなと思うようになった。私は今でも、2年生の名まえの由来紹介がなかったら、自分の名前が嫌だと思っていただろう。他の人には「ちいちゃん」などと呼び名を付けられて呼ばれている。親ししいかんじがでていいなと思う。
     私の名前の由来は二つある。ひとつ目は2001年上映の映画「千と千尋の神隠し」だ。私の父と母はそれを見て、勇気があり、優しい子に、また正しい判断のできる子に育ってほしいと思って付けたとお母さんが言っていた。
     そしてもうひとつ、2つ目の由来は少し難しく、「千」はとて多い命の中でという意味で、「尋」は訓読みすると尋ねると読み、千人ほどの多くの命の中からやっと望んでいた1人に出会えたという意味があるのだとお母さんが教えてくれた。
     私のお母さんの名前は「林」だ。お母さんに聞いてみると、名前の由来を私のおばあちゃんに聞いたことはないと言っていた。だから、お父さんの名前について考えてみると、お父さんの名前は「正浩」であり、「浩」というのは広い、豊かという意味なので、正しく豊かに広く生きるという意味かなと思った。
     ちなみに、私がなってみたかった名前は「優莉華」と書いて「ゆりか」と読む名前だ。優しく花のように心が美しく、華やかに生きるという意味だ。
     人の名前には深い意味が込められていて、それを大切にしなければならないと思う。名前の由来を知り、自分の名前に込められた願いどおりに生きようと努力しなけばならないと思う。もし同じ名前の人がいてもそこに込められた意味は唯一無二その人だけのものだ。だからこそ大事にしなくてはならないと思う。

     

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    私の名前 小6 祐奈


    「祐奈」、これが私の名前だ。二文字で長くないから普通に
    「祐奈」
    と呼ばれるが学年に3人も同じ名前がいるからややこしい。
     名づけたのは父と母だ。父の名前は陽一郎で、母の名前は智美、別に二人の名前からとったわけでもない。二年生の時、授業で自分の名前の由来を調べる機会があったから
    「祐奈の名前の由来ってなに?
    と聞くと
    「祐奈の祐は神様に守られるという意味があって、奈は佑が男の子の名前に使われることが多いから女の子らしい菜を付けたんだよ」
    と教えてくれた。あとで父に聞くと
    「二文字ってパパの中では決めていたんだ。二文字だと呼びやすいからね。だけどパパやママが呼びやすいようにというわけじゃなくて、友達とかが祐奈って呼びやすいようにね。あと音がいいからかな」
    と言っていた。正直、ここまで意味が込められているとは思ってなかったのでびっくりした。
     私の名前には他にも候補があったようだ。母は、じゅん、あおいなどボーイッシュな名前で、父は覚えていないそうですが、母によると父がみゆ、みうなどの女の子らしい名前がよかったと言っていたそうだ。この候補の中だったら私はあおいがいい。
     私と妹の名前は何も関連していないが、父の名前は陽一郎で、父の妹の名前は陽子(あきこ)だ。2人とも陽がついているので、おじいちゃんとおばあちゃんは太陽の陽をきょうだいの名前に入れたかったらしい。
     名前には一つ一つ意味があるが「玉磨かざれば器をなさず」というように、どんなに立派な名前でも努力を積まなければそのような人にはなれないと思った。名前とは親からもらう初めてのプレゼントであり、その1つ1つに深い意味がある。

     

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    浅岡佳代/1996年筑波大学第二学群日本語・日本文化学類卒業/1998年高校(国語)教員免許取得/作文指導歴16年


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